我が家の庭に、
例年より少し遅れて
ウグイスがやって参りました。
「ホーホー」
「ケキョッケキョッ」
まだ鳴くのが下手くそで、
「ホーホケキョ」
とは鳴けません(笑)
「練習あるのみ!
お嫁さんを見つけるためには、
ファイトですよ(笑)」
すっとんきょうな
ウグイスの鳴き声に、
ふっと笑みを浮かべながら、
ケータイをすっと取り出し……
「ウグイス  交尾」
検索をかけてみました。
「……まじっすか?」
思わず小さく唇が動きましたね。
ウグイスですよ?
あの可憐で、繊細で、
古来から
日本の春を梅の枝とセットで
象徴するような、
あの小さな小鳥は、
巣作りも子育てにも
全く縛られることなく、
ひたすら色んなメスと
交尾だけをする……
超無責任野郎でした。
いやはや。
それなりの事情は
あるんでしょうけどね?
「舌切り雀」
は、
可哀相だけれど、
「下切りウグイス」
は、
あんまり可哀相じゃない……。
子どもに語り聞かせられない、
絵本にも出来ない物語を
ひとり考えるさえなのでした。