嵐の中を突き進む小舟は、
勇ましいかも知れないけれど、
帆を張っても、
帆を畳んでも、
葛飾北斎の浮世絵みたいな
どっぱーんとした高波に、
どうにも進めそうにない時は、
近くの港でイカリを下ろして、
嵐の過ぎ去るのをただ待つ、
それもまた、賢明で素敵だと
思うのです。
それは、
弱さではありませんよね?
ん?
どなたですか?
「さえさんも、
無茶するやん!?」
なんて仰るのは?
わたしは大丈夫なんです。
潜水艦に乗ってますから(笑)

わたしは、
硬くなったり、
ふにゃってしたりする、
とても敏感なところに触れますが、
わたしが
本当に気になっているのは、
強ばって、がっちがちの身体で、
自分以外の誰かのために
ただ笑顔を見せる人の心の痒み、
そっちだったりします。
「こうあるべきだ」
強い意志を持つ人は好きです。
でも、時には……
「頑張れない自分」のことも
許してあげて欲しいと、
思っています。
あ、
硬くなれない時のその子も
許してあげてください(笑)
とんでもない時に硬くなっちゃう、
そんな時は、
心の中でちょっと叱ってあげて
下さっても良いですけど(笑)

「今日は残された人生で最初の日」
ジョン・デンバーとかいう、
知らない人の
知らない歌の歌詞より